空が青くて涙が出るよ

ブログタイトルはビートルズのBecauseという曲からです。深い意味はありません。

昨年から今年にかけて観たホラー映画の感想まとめ

日本では11月3日に公開されるスティーヴン・キング原作の『IT/イット』、アメリカですごいことになってますね。 

予告編↓
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『IT』は9月8日に全米4103館で公開され、オープニング興収1億1720万ドル(ドル!)を叩き出しました。これは事前予想をはるかに上回る数字で、一気に歴代9月公開映画のOP興収を塗り替え、歴代ホラー映画のOP興収を塗り替え、歴代スティーヴン・キング原作映画のOP興収を塗り替えてしまいました。米批評サイトRotten Tomatosでの評価も集められた202件の批評のうち86%が好意的という非常に安心のできる数字(9/11現在)。ネタバレを見るのが嫌なのでレビューは読んでないんですが、ぼんやり得た情報によると「とっても怖くてとっても笑える」らしいですよ。わ、笑えるの...?

今年の2月には同じくホラー映画の『ゲット・アウト』が特大ヒットの超超超高評価で迎え入れられていましたし、昨年はNetflixオリジナルドラマでSFホラーの『ストレンジャー・シングス』が大勢の心を奪っていきました(シーズン2は今年の10/27配信!)。もしかして今激アツなのでは?ホラー界。

私自身は『学校の怪談2』でトイレにいけなくなるくらいの恐怖を植え付けられたこともあってこれまでの人生でホラー映画を意識して自分から見に行ったことってほとんどなかったんですが、最近はホラー映画もエンターテインメント作品として楽しめるようになってきたのと(お化け屋敷・ホラーゲームは無理)、他ジャンルの作品内でホラー映画に言及される度に感じる「名前は知ってるけど見たことない...」というちょっとした後ろめたさが嫌になってきていたのもあって、昨年の夏から今年にかけて有名なホラー映画を一気見しました。その感想を忘れないうちにまとめておこうと思います。映画を観た直後に描いた絵の一部も一緒に載せておきます。ネタバレちょこちょこしてるのでお気を付けください。

※番号は観た順番。
※『
パラノーマル・アクティビティ』と『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が好きな方は不快になる恐れがあるのでお気を付けください。 


1. オーメン (1976)

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じわじわぞわぞわ追い詰められていく怖さ。次々に身の回りで起きる不可解な出来事をたどると最終的に息子ダミアンに行き着くわけですが、そんな過程を知る由もない外の人間にとっては「不可解な出来事」はただの「事故」に見え、「悪魔を殺そうとする男」は「気が触れて我が子を手にかけようとしている父親」に見えてしまうというのが恐ろしいです。完璧なラストシーンとも相まって、「日常に悪魔が潜んでいるのかもしれない...そして私たちはそれに気づくことすらできないのかも...」という恐怖がじわーっと襲ってきました。キリスト教文化の中で生きている人たちにとっては映画の中の日常がより身近なものだからもっと怖いんだろうなとも感じました。テーマ曲のサタンを讃える歌(Ave Stani)が最高に不気味で美しくてかっこいい。
 

2. IT (1990)

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現在最高にホットな話題の『IT』過去作。観てから知ったんですがこちらは映画ではなくミニシリーズ(短いテレビドラマ)の括りらしいですね。視聴後「面白かったけどやけに中途半端なとこで終わるな」と思ってDVDを取り出したら裏がB面になっていることに気づいて「な、なるほど...」と思いました。DVDの両面が読み込み面になっているものを初めて見たので結構衝撃的でした。

見る前は「ピエロがとにかく怖い映画」というイメージだったんですが、思っていたよりも人間側に重心が置かれていたのがすごく良かったです。圧倒的な恐怖の対象があることで際立つ人間ドラマ。様々な理由で虐げられる側だった子供たちが同じ恐怖体験を経験することで仲間になっていく様子と、大人になってからその友情を確かめ合っていく様子がグッときました。原作はスティーブン・キングの数多くある著書の中でもベスト3にはほぼ間違いなく食い込んでくるほどの面白さらしいので今はその本を読みながら2017年版『IT』を楽しみにしています。まだ半分も読み終わってませんがとんでもなく面白いです。既に3回くらい泣きました。

長時間労働後の深夜に観始めたので途中で一度寝落ちてしまい、起きて画面を見たら冷蔵庫の中の生首が元気に喋っていたのが個人的に一番怖かったです。
 

3. パラノーマル・アクティビティ (2007)

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「カメラで撮影するのやめて」→やめない
「ヴィジャボード使わないで」→使う
「僕が守るから大丈夫だって」→何の役にも立たない
な、何がしたいんだ...なんで付き合ってるんだ...

死ぬほど怖がってるのに話は聞かない上にカメラでその姿を撮影してくるのって普通にウザすぎませんか...?現実味があるから怖いってタイプの映画だと思うんですけど、こんなに人の気持ち考えないで行動する人現実にいる...?そっちの方が怖くない...?そういう映画...?
 

4. スクリーム (1996)

ホラー映画が好きで好きでたまらない人が作ったんだろうなというのが伝わってくるすごく楽しい映画で、最初から最後までドキドキの展開だったので目が離せませんでした。コメディ色が強いながらも怖い部分はちゃんと怖く、ホラー映画への愛に溢れていながらホラー映画の知識が全くない観客を置いてきぼりにしないのがすごいです。ホラー映画オタクが出てくるホラー映画なのでメタ発言が多く、「ホラー映画でこういう発言/行動をしたら死ぬ」というようなことを平気で言ったりするのも新鮮でした。そして映画内でその発言がされることで逆に展開の予想が困難になるという面白さ。あと、この映画に出てくる人間の刺されても撃たれても割と平気で動き回るところが好きです。強い。フレンズのモニカ(コートニー・コックス)が出ていてちょっぴり嬉しくなりました。

5. リング (1998)

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映像的に怖いシーンがすごく少なかったことに驚きました。VHSもブラウン管テレビも既に日常から消えつつある現代ですが、それでも舞台が日本だというだけで感じる恐怖も倍増するなと思ったり。井戸とか畳の部屋とか...何もなくても怖くなりそう。さすがに有名すぎるのであらすじは大体知っていたんですが、それでも全く飽きることなく楽しめました。人間側の考えたハッピーエンドのシナリオが通じないのがすごく良かったですし、あの終わり方はスタンディングオベーションものですよ!
 

6. ザ・リング (2002)

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ハリウッド版。『スクリーム』で習った「犯人に動機があると怖さがなくなる」を実感しました。映像的には目を背けたくなるようなシーンも多いですが、犯人(幽霊)の動機が人間にもわかりやすくしっかり説明されてしまっていて理不尽さがないのでそこまで恐怖を感じませんでした。日本版に比べると圧倒的に派手ですが、日本版の方が圧倒的に怖いです。あとこんなことを言ったら元も子もありませんが貞子にはやっぱり畳が似合う。

7. 遊星からの物体X (1982)

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疑心暗鬼を体現したような映画でした。話の通じる幽霊たちは怖くなくても、人間に化けられ頭が良く会話も難なくこなす地球外生命体は怖すぎます。誰を信じていいのか最後まで全く分からない。最後になっても分からない。あやふやな「観客のご想像にお任せします」エンドって個人的にあんまり好きじゃないんですが、この映画は例外でした。物語の始まりからラストシーンに至るまでこれ以上ないほどの面白さだったのでこの映画になぜこれほど人気があるのか理解できたような気がしますし、観て本当に良かったです。

心肺蘇生のシーンで自分の心臓飛び出るかと思いました。

8. 死霊のはらわた (1981)

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死霊のはらわた2』の印象が強すぎて正直ストーリーはあんまり覚えてないんですが、めちゃめちゃに面白かったです。どこまでが本気でどこまでがジョークなのかが分からない。何かが起こる度に地下に閉じ込められた悪霊が顔を覗かせて楽しそうにはしゃいで盛り上げるのが最高でした。深夜に見ると近所迷惑になるからイヤホン必須。

9. 13日の金曜日 (1980)

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映画を見ていて「登場人物を覚えられない!」と困った経験はありませんか?この映画でそんな心配は必要ありません!名前を覚える前にみんな退場していきます。

大人しそうなヒロインが死ぬ気で戦う展開がアツかったです。しかも強いの。そしてジェイソン先生の登場シーンは鳥肌ものでした。スーパースターの風格を最初から見せつけてきてますね。あと『オーメン』もそうだったんですが、本編と同じくらい特典映像が面白かったです。CGでなんでも解決できる時代ではないので「このシーンはこういう工夫をして撮った」という話とか、映画公開当時の観客の熱狂っぷりとか楽しい話がたくさん聞けて満足度がより高まりました。

キ、キ、キ、キ、マ、マ、マ、マ、、

10. 悪魔の棲む家 (1979)

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壁から血が流れたりと、美術的に楽しいシーンが多かったのが印象的でした。神父さんmeets虫たちのシーンが怖すぎます。最後「そ、それで終わり?!何も解決しないの?!」とは思いましたがヒロインポジションが大型犬だったのでもう何でもいいです。かわいかった。思い出したかのようにたまにドキュメンタリーっぽくなるのが笑えました。

11. シックス・センス (1999)

「ラストの展開が予想外ですごい」ということだけは知っていたので最初の方でオチが読めてしまいましたが、オチが読めたことで一気につまらなくなるなんてことは全くなかったのがとても良かったです。どのシーンも見せ方が考え抜かれてるから何回も見直したくなる。車内でのお母さんと子供の会話で号泣しました。こんなシーンがあるなんて聞いてない。ブルース・ウィリスに髪がある!
 

12. エクソシスト (1973)

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オーメン』でも思ったんですが、キリスト教文化に日常的に触れていない私は映画内の出来事も「非日常」「フィクション」として無意識に距離を取ることができるけど、生まれた時からキリスト教文化で育ったキリスト教徒が見るととんでもなく怖いんだろうなという感じでした。こういう系の映画は神父さんがいつもかわいそう。階段ブリッジしか知らなかったのでそれを楽しみに見たんですが、思ってたよりもそのシーンが唐突に入ってきたので笑いました。 
 

13. ミスト (2007)

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散々「後味悪いよ」と言われていた映画だったので覚悟して見たんですが、想像を超える後味の悪さでした。 「これだけ頑張っても結局みんな死んじゃって終わりか...それは後味悪いわ...」と勝手に一人で先走って納得していたらそれを軽々超えてきてびっくりしましたよ。人生における選択って難しすぎる。

実際にあんな状況に置かれて、中にとどまっても生き残れる可能性は絶望的に少ないことが分かっていたとしても私は絶対に外に出られないだろうなと思ったり。勝てっこないもん...怖いよ...。

14. 死霊のはらわた2 (1987)

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何もかもが、何もかもが最高でした。前作の続きなのかなと思ったら最初から平気で前回のシナリオを無視してきます。でも圧倒的なスピード感で突っ走っていくのでそんな細かい部分を気にする暇はなく、あっという間に生存者はアッシュ一人に。そして始まるアッシュの一人舞台。スーパースプラッターなはずなのに映画のテンションの高さに乗せられるがまま意味わからないくらい笑いました。山小屋の中にある物(と人間一人)が一斉に笑い出すところが好きすぎて思い出すだけで笑い泣きしそうです。助けて。アッシュとチェーンソーのシーンなんて冷静に考えると「イカれてる...」以外の何ものでもないんですが、そのシーンにたどり着く頃には完全にアッシュ信者のハイ状態になっているので「イカすぜ...!」としか考えられなくなっていました。理性なんてものはいらないんだ、ここには。

ラストシーンでは「あそこ伏線だったの?!」という驚きと共に「伏線とか使う映画だったんだ?!」という謎の感動を味わいました。最高です。
 

15. チャイルド・プレイ (1988)

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まずチャッキーの大きさに驚きました。『トイ・ストーリー』のウッディくらいの大きさだと思い込んでましたよ(両方とも持ち主アンディって名前だし)。こんな大きい人形をアンディや他の子供たちは学校に持って行ってどうしてるの...?一緒に授業受けるの...?ロッカーに詰めるの...?

バッテリー問題に気づくシーンが最高!

16. 悪魔のいけにえ (1974)

実際こういう事件ありそうって思えちゃうところがめちゃくちゃ怖いです。最初から最後まで何もかもリアルでとにかく怖かったので一回観たらもうお腹いっぱい。むしろ吐く。レザーフェイス家の内装とか考えるの楽しかっただろうなと思うと同時に考えてるうちに精神狂いそうだなとも思ったり。あとどうでもいいんですがこれがもしアメコミだったらフランクリンがヴィラン堕ちして新たな物語が始まりそうって思いました(偏見)。フランクリン報われなすぎじゃない?

17. シャイニング (1980)

美術が美しい!!!!双子のシーンとエレベーターのシーンは有名すぎるので私もなんとなくは知っていたんですが、他にもホテルの内装やバーや迷路など全ての美術がいちいち綺麗で視覚的に印象に残るのがすごく映画的でいいなと思いました。このホテルのカーペット柄のスマホケース絶対売ってるでしょ。欲しい。原作と映画ではラストが全然違うらしくて気になるので原作も読んでみようと思います。

18. ブレア・ウィッチ・プロジェクト (1999)

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心からどうでもよかった。最初に町の人たちから魔女の噂を聞き出していくシーンは興味を引かれましたが森に入って以降は苦痛以外の何ものでもなかったです。基本誰かが怒鳴ってるしお互いにコミュニケーション取ろうとしないし「普通の大学生」設定だからか語彙がとんでもなく乏しいしそれもほぼ罵倒語だし...キツイ...。最後は盛り上がって一応スッキリ終わるのかなと思ったらそんなことも全くなくて「なめてんのか???」という感じでした。上映時間81分とか嘘でしょ...余裕で2時間はあったよ...なんなの...。もしかしたら魔女の裏設定とか背景とか色々作り込まれていて面白いのかもしれないけど映画自体がつまらなすぎたので調べる気にもなれないしどうでもいいです。一人称視点の映画が新鮮だった当時に見たら面白かったんですかね...?今映画館でこれ見せられたら間違いなくキレます。

19. ミザリー (1990)

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直前に『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を見ていたのもあって心の底から楽しいと思える映画でした。しっかりした脚本があるって素晴らしい。スティーヴン・キング最高。アニーの狂気的な部分を散々見せた後に普通の傷ついた女性の姿を覗かせて人間としての存在感を出してくるのがすごく上手かったですし怖すぎました。「実際狂気なんて日常にいくらでも潜んでいるのかも」と思わせゾクッとさせるような終わり方も素晴らしかったです。

親指の爪でマッチ点火するのカッコ良すぎない?!そんなので火がつくの?!と思ったら、そういう種類のマッチがあるらしい(?)ですね。や、やってみたい...。

20. ヴィジット (2015)

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POV(一人称視点)方式の映画だということを知らなかったので始まった瞬間『パラノーマル・アクティビティ』と『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の記憶がフラッシュバックして不安に駆られましたが、ストーリーに合わせてその手法が使われていたので飽きなかったし面白かったです。ホラー映画でありながら姉弟のトラウマ克服成長物語でした。あのお姉ちゃんみたいな人間性を獲得したいと心から思いましたがあのタイミングで地下室に行く意味は全く理解できません!!!!逃げなよ!!!!

21. イット・フォローズ (2014)

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グロいシーンは冒頭にちょっとあるだけだし突然驚かせるようなシーンもないのに怖かったです。主人公の友達が、信じがたい話を信じてくれて直接は関係ないのに協力してくれるようないい子たちばっかりだったのが素敵だなと思いました。プールのシーンが断トツで好きです。頭いい!

本編ではやってませんでしたが、海を渡って逃げたらどうなるのかが気になりました。泳いでついてくるのか、それとも頭が良いから上手く飛行機とかを乗り継いでくるのか...。どっちにしろ怖い。
 

22. ドント・ブリーズ (2016)

「逃げられた!よかった!」と思ったら引き戻され「今度こそ!よかった!」と思ったらまた引き戻され...の繰り返しで緊張しすぎて口の中乾きました。「家から出ただけで安心してはいけない...自分ちに着くまでが遠足(窃盗)だ...」という教訓を得られる映画です(?)。グロいシーンはあんまりなかったような気がしますが痛いシーンがすごく痛そうで思わず「いたっ!」って言いそうになりました。途中思いもよらなかった展開があったりもして驚き桃の木山椒の木。 


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とりあえず観たのはこんなもんですが、『ハロウィン』とか『ヘル・レイザー』とか『ローズマリーの赤ちゃん』とか他にも観ておきたい有名な作品はまだまだたくさんあるのでこれからもちょっとずつ観ていきたいと思ってます。あと続編ものも。13日の金曜日とかシリーズたくさんありすぎてジェイソンの旅行記みたいなタイトルつけられてるのもあるのがめちゃ気になります。

でもまずは『IT』と『ゲット・アウト』!と『ストレンジャー・シングス』!楽しみすぎて血管切れそう!