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空が青くて涙が出るよ

ブログタイトルはビートルズのBecauseという曲からです。深い意味はありません。

"Warrior Face" - モアナと伝説の海

映画 ミュージカル

サンキュー、リン=マヌエル・ミランダ。

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映画観るまでモアナのアルバム聴くの我慢してて良かった。映像と合わせて圧倒されました。

今アップルミュージックの無料体験中なので映画観てからアルバムダウンロードしてずっと聴いてます。アップルミュージックだと輸入盤ではなく日本版のアルバムしかないので曲名もアーティスト名もほぼカタカナかひらがな・漢字表記になってて新鮮でした。それ自体は当たり前だし全然気にならないんですけど、一つだけモヤモヤしてることがあって、これは私が気になるだけで些細なことといえば些細なことかもしれないんですけど、Lin-Manuel Mirandaってプエルトリコ系だからカタカナで書くとしたらリン=マニュエル・ミランダじゃなくてスペイン語風にリン=マヌエル・ミランダなんじゃないかなってことです。マニュエル読みだと「白人」っぽすぎるというか...。多分一番近いのはマヌウェルとかマンウェルなのかなって思うんですけど、まあ結局のところ「Lin-Manuel Miranda」と書いて「神」と読むのでなんでもいいですね。

映画に使われた歌曲、一つ残らず好きです。本編からカットされた曲もあることを知ってそれらも聴きました。最高でした。"We Know the Way"の話をしたいなと思ってましたが、カットされた曲の一つ"Warrior face"を聴いた後のワクワク感がおさまらないので"Warrior face"の話します。

こちらが"Warrior Face"のデモテープ。音声のみ。リンが全パート歌ってます。
www.youtube.com

こちら短いですがストーリーボード付き。DVD/BDには一曲丸々ストーリーボード付きで入ってるみたいです。動画冒頭で、先ほどから何度も名前を出している、ミュージカル「ハミルトン」の生みの親でありタイトルロールのハミルトンを演じたリン=マヌエル・ミランダがこの曲の紹介をしています。マウイの声を当てているのは同じく「ハミルトン」でジョージ・ワシントン初代大統領を演じたクリストファー・ジャクソンで、モアナの声を当てているのはハミルトンの妻イライザ・スカイラーを演じたフィリッパ・スーです。 こんなんハミルトンじゃん...。
www.youtube.com

歌詞と和訳

[MAUI]
We've got a job to do
やるべきことがある
We need to survive
生き延びなければ
So you're afraid, good-
怖いのか、それは良い
That means you're alive
生きてるって証拠だからな

No matter what we face
何と対峙しても
We run the show
主導権を握るのは俺たちだ
It's time to use your face
お前の顔を使う時だ
To let 'em know
奴らに分からせろ

Now take your fear, pain, joy, rage
さあ恐怖に苦痛、喜び、怒りを
Mix 'em up together into something that the world still hasn't seen
混ぜ合わせて世界がまだ見ぬものに変えるんだ

[MOANA]
What do you mean?
どういう意味? 

[MAUI]
Warrior face
戦士の顔だ
Show 'em you mean business
本気だって見せてやれ
With your warrior face
お前の戦士の顔でな
Put 'em all in line
奴らを抑圧するんだ
When you face challenges and dangers
困難や危険に直面した時は
You fix your face to face the world
世界に対峙する顔を作れ
Prepare your face to face the world
世界に立ち向かうための顔を用意しろ

[MOANA]       [MAUI]
Wah!
ワァ!                Lower
                          もっと低く
Wah!
ワァ!               Stronger
                          もっと力強く
Ha!
はっ!              
Come on, Moana
                          おいおい、モアナ
HA!
ハッ!               Better
                     マシだな

[MAUI]
Now make a face that puts the bad guys in their place
さあ悪い奴らを元いた場所に帰す顔を作るんだ
'Til they regret the decisions they made that day
奴らにその日の決断を後悔させるまで
That led to standing in your way
お前の通り道を塞ぐことになったんだからな
Hey 

Warrior face
戦士の顔
Teach 'em there's no foolin'
遊びじゃないんだって教えてやれ
With your warrior face
お前の戦士の顔でな
Show 'em what's in store
何が待ち構えてるか見せてやるんだ
Warrior face
戦士の顔
Knock 'em back and school 'em
驚かせて教えてやれ
With the face of a warrior
その戦士の顔で
You have the face of a warrior
戦士の顔を持ってるだろ
It doesn't matter how you feel inside
心でどう感じてるかは関係ない
Don't reveal inside
内の思いを見せるなよ
You keep it real inside
自分の心は見失うな
You make a face that makes 'em terrified
奴らを怯えさせる顔を作るんだ
You make 'em scared inside
心から怖がらせろ
Your teeth are bared, alright
歯をむき出しにして、そうだ

[MAUI]
We're getting out of here alive
生きてここから出るんだ
[MOANA]
We're getting out of here alive
生きてここから出る
[MAUI]
You're gonna help us to survive
生き残るためにお前が手を貸せ
[MOANA]
You're gonna help us to survive
生き残るために手を貸して

[MAUI/MOANA]
We're getting out of here alive
生きてここから出るんだ
You're gonna help us to survive
生き残るために手を貸せ/貸して
With your -
お前の/あなたのー

[MAUI]
Warrior face!
戦士の顔で!
'Til it's second nature
体が覚え込むまで
Make your warrior face
戦士の顔を作り
Sing your warrior song
戦士の歌を歌え
Oh that warrior face
その戦士の顔で
Time to demonstrate you've been a warrior all along
初めからずっと戦士だったって示す時だ
You've been a warrior all along
お前はずっと戦士だった

--------------

二個目の動画初めにリンが説明している通り、この曲はモアナとマウイがタマトア(蟹)から釣り針を取り返しにモンスターの住処である海底へ潜った際に歌われる予定だったものです。怖がるモアナにマウイが、「心ではどう感じていてもいい。"戦士の顔"を作って相手を怖がらせるんだ。生き残るために。」というように海底のモンスターたちと対峙する方法を教えます。

音楽もいいし歌の内容もいいのに使われなかったのがもったいない。監督二人へのインタビューによると、ストーリーを形成していく上で、これだと「モアナとマウイが絆を深めるのがあまりにも早すぎる」ということになってカットされたらしいです。

この"Warrior Face"はニュージーランドマオリ族の民族舞踊「ハカ(HAKA)」からアイデアを得たそうです。「ハカ」は、元々は戦いの前に戦士たちが力を見せつけ相手を威嚇するために行っていたダンスで、現在は結婚式やお葬式など、様々な場面で使われる伝統舞踊になっています。ニュージーランドラグビーチーム、オールブラックスが試合前に踊る踊りもハカです。

ニュージーランドのある結婚式で披露されたハカ。圧倒的。
www.youtube.com


カットされた"More"と"More (Reprise)"という曲も本当に素晴らしかったです(リンク先に英語歌詞と音源があります。画面上部の再生ボタンを押してください)。映画館でバカほど泣いたのにデモテープでも泣かされるなんて思ってもいませんでしたよ、私は。

アカデミー賞ミュージカルセレクション

映画 ミュージカル

今更感ありますが、見ましたか、アカデミー賞。映画みたいでしたね。私はテレビ見ながら声にならない声を出してました。

叶うことのなかった夢を見させられた「ラ・ラ・ランド」関係者にも、作品賞を取ったのに満足にスピーチのできなかった「ムーンライト」関係者にも、会場の熱気が最も高まる瞬間に間違った封筒を渡されたプレゼンター二人にも、混乱を極めたその場をなんとかまとめなければいけなかった司会のジミー・キンメルにも、「気の毒」と言うしかありません...。

即替え歌を作って放送したジェームズ・コーデン。仕事が早い。
www.youtube.com

まあそれはそれで、個人的には今年のアカデミー賞かなり面白かったなと思ってます。司会のジミー・キンメルのトークはもちろん、自分の番組でやっているような企画をそのままアカデミー賞でやってのける感じ、とっても好きでした。作品賞発表後にマット・デイモンとの最終バトルが用意されていたらしいので、結果あんなことになって見られなくなったのが残念です。ジミー・キンメル、いつかまた司会に戻ってきてほしいなあ。

あとはやっぱりミュージカル(映画だけでなく舞台の)関係者が脚光を浴びていたのが最高でしたね。いちミュージカルファンとしてツボだった瞬間を書いていきたいと思います。アカデミー賞ってなんの賞だったっけ...。

リン=マヌエル・ミラン
まず欠かせないのがリン=マヌエル・ミランダ。モアナの曲紹介のラップも最高だったし、それだけで終わらず他にもちょこちょこ取り上げられててさすがでした。本当に人間国宝になりつつある感じと、「ハミルトン」がミュージカル界だけでなくアメリカ社会全体に大きな影響をもたらしている様子が伝わって来てワクワクしました。

「ハミルトン」というのは2015年にニューヨーク・ブロードウェイでオープンして爆発的大ヒットを飛ばしたミュージカルのことです。先ほど述べたリン=マヌエル・ミランダさんが作詞・作曲・脚本・主演を務めました。アメリカ独立革命から建国までを中心に描いたミュージカルなんですけど、語り口も配役も何もかもが革命的で、「その年盛り上がったミュージカル」の域を軽く超えた、確実に歴史に残るクラシック作品に既になっています。アリシア・キーズケリー・クラークソンジョン・レジェンド、シーアなどの超有名アーティストたちが劇中曲をカバー?リミックス?した「ハミルトン ミックステープ」なるものも販売されています。そのレベルです。こないだ近くのタワレコでも売ってるのを見かけて感動しました。私はシーアの歌う"Satisfied"という曲が大好きです。いつかこのブログでもハミルトンの何かしらの記事を書きたい、、いつか、、、。

アカデミー賞では、リン=マヌエル・ミランダ は作詞作曲を務めた「モアナ」の"How Far I'll Go"という曲で歌曲賞にノミネートされていました。最近映画館の予告でも流れてるあの曲です。式中には映画でも主人公モアナの声を演じ歌声を披露した16歳のアウリイ・クラヴァーリョによる生パフォーマンスがあり、その前にリンがラップで曲紹介をしています。この紹介文?紹介歌?はアカデミー賞本番の一週間前に書いたって本人がツイッターで言ってました。「宿題も通学バスで終わらせてた」タイプだそうです。それでこんなん作れるんだからすごい。 

イントロの書き下ろしラップ
(一応訳してますがかなり自信ない上にラップの命とも言える韻を全無視してるので原語でお楽しみください)

Before she sings the solo, shall I set the scene?
彼女のソロの前に、状況説明してもいいかい?
Picture a young warrior, not even seventeen
若い戦士を思い浮かべて、17歳にも満たない
She dreams of open seas, she's full of hope and sees
彼女は大海原を切望し希望を抱いて見る
A future where she sets her sail and rope against the open breeze
風に逆らって航海する未来を
She doesn't know that she's a voyaging descendant
彼女は知らない、自分が航海者の子孫だということを
Impatient, independent, heart of nature in that pendant
我慢できず、自立して、ペンダントには自然の心が宿り
The ocean's at her feet: she opens her eyes to find
海は彼女の足元に:彼女は目を開け気づく
Her mind is on her island but her eye's on the horizon line...
島のことを考えていても彼女の見つめる先は水平線...

動画(パフォーマンスは1:08ごろから)
www.youtube.com

旗が頭にあたるパプニングがあっても動じずに歌いきったアウリイさんかっこいい...。16歳...。

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セス・ローゲンは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックスにハミルトンの劇中歌"The Schuyler Sisters"を(半強制的に)歌わせてましたね。グッジョブすぎです。

www.youtube.com

(1:32ごろ〜)
Seth: I'm gonna pretend half that applause is for me, even though I know, deep down, it is not.
セス:この拍手の半分は僕に向けられたものだってふりをするよ。心の奥では違うってわかってるけど。
Michael: Some of it was for you.
マイケル:いくらかは君に向けた拍手だよ。
Seth: You think like 30% of it was for me?
セス:30%くらいは僕への拍手だって思う?
Michael: ...Some of it was for you.
マイケル:...いくらかは君に向けた拍手だよ。
Seth: Great. Either way, I'm at the Oscars with Michael J. Fox, a DeLorean, while wearing Future shoes.
セス:最高だね。どちらにしても、僕はアカデミー賞にいて、マイケル・J・フォックスデロリアンが一緒で、「未来の靴」を履いてる。
All I have to do is sing the Schuyler Sisters song from Hamilton in front of the world and I will have completed my entire bucket list.
あとはハミルトンの歌"スカイラーシスターズ"を世界の前で歌えば死ぬまでにやりたいことリストを達成できるよ。
"Look around, look around at how luckey we are to be alive right now. Angelica...!"
「周りを見回して、周りを見回して、今を生きられてなんて幸運なんでしょう。アンジェリカ...!」
Michael: "...Eliza"
マイケル:「...イライザ」
Seth: "And Peggy!
セス:(ガッツポーズ)「ペギーも!」

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ツイッターに書かれてる悪口を、向けられた本人に読ませる"Mean Tweets"オスカー版にもリン=マヌエル・ミランダ、出てましたね。個人的にはマイルズ・テラーの「マイルズ・テラーって新郎も新婦も知り合いじゃない結婚式でガンナムスタイルをリクエストしそうな顔だよね」とジェフ・ブリッジスの「ジェフ・ブリッジスってみんなが思ってるほどズボン履いてないと思う」がすごく好きでした。

www.youtube.com

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ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール
あの"Dear Evan Hansen"の作詞作曲をしたベンジ・パセックとジャスティン・ポール、オスカー取っちゃいましたね!

こちら"Dear Evan Hansen"の記事です。よかったら。

nicjaga.hatenablog.com

ベンジ・パセックとジャスティン・ポールは「ラ・ラ・ランド」では作詞を務めていて、作曲担当のジャスティン・ハーウィッツと共に"Audition (The Fools Who Dream)"と"City Of Stars"で歌曲賞にノミネートされ、"City Of Stars"で受賞を果たしました。それはつまりリン=マヌエル・ミランダが受賞できなかったってことになってちょっと複雑な気持ちなんですけど、まあしょうがない。

二人の受賞スピーチ、素敵でした。(動画は見つかりませんでした)

Justin Paul: I was educated in public schools, where arts and culture were valued and recognized and resourced. And I’m so grateful for all my teachers, who taught so much and gave so much to us.
ジャスティン・ポール:僕は公立学校で教育を受けて、そこでは芸術と文化が評価・認識され、設備が整えられていました。僕たちに多くのことを教え、与えてくれた全ての先生方に感謝しています。

Benj Pasek: I want to thank my mom, who is amazing and my date tonight and she let me quit the JCC soccer league to be in a school musical. So this is dedicated to all the kids who sing in the rain, and all the moms who let them.
ベンジ・パセック:今日のデート相手で素晴らしい母に感謝したいです。母は学校のミュージカルに出るためにJCCサッカーリーグを辞めさせてくれました。この賞を雨に唄う全ての子どもたちと、それを可能にさせるお母さん方に捧げます。
 


あ、あと、「ラ・ラ・ランド」のプロデューサーの一人のマーク・プラットという方、"Dear Evan Hansen"で主役エヴァンを演じるベン・プラットのお父さんだったんですね!ウィキッドのプロデューサーだったことしか知らなかったので大作映画もいろいろ手がけていることを知って驚きました。 

作品賞間違いのおかげでそんな知識も得ることができました。いやー楽しかったな今年のトニー賞アカデミー賞

"Another Day of Sun" - ラ・ラ・ランド

映画 ミュージカル

あのララランドの話ですよ。人気にあやかりたい。

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映画の感想とか詳しい分析とかはできませんやりません。他の見識ある頭いい人たちがたくさん書かれてると思うのでそちらをご覧ください。

今回は焦点を絞って、あの一瞬で心を奪っていったオープニング曲"Another Day of Sun"という曲についてちょっと考えていきたいなと思ってます。

だって、正直、このシーン観てるとき、字幕、読めてましたか?

私は全く追えてなかったです。「全部耳で理解できたから平気」とか言いたいですがそんなこともなく、「ダンスも観たいし原音で音としても聴きたいし歌詞の意味も全部知りたい」って考えがぐるぐる頭を回るだけで結局どれも完遂できないまま曲と映像の圧倒的パワーの前にテンションだけやたら上がっていく状態でした。字幕ほぼ追えてないにも関わらずテンション上がりすぎて曲終わった後思わず拍手しそうになりましたからね。(まだ一回しか観てないので確かじゃないですが、拍手待ちの「間」が意図的に用意されてた気がするんですけど気のせいですかね。舞台っぽいなーと思った記憶がうっすらあります。)

字幕を捨てようと思わせるほど映像から目が離せない理由の一つはやっぱり長回しにあるんじゃないかなと思いました。実際は3カットを繋いでるらしいですが、切れ目がわからなくて映像がプツッと途切れることがないから、よりリアルな人間の質感が伝わってきて、劇場にいるのかと錯覚するほどでした。

あの映像だけでも十分満足なんですけど、やっぱり歌があるからには歌詞は知っておきたい。Geniusという歌詞サイトでの分析を参考にしながら"Another Day of Sun"の歌詞を見ていこうと思います。普通にネタバレするのでよろしくお願いします。


とりあえず歌詞と和訳
(和訳間違ってる可能性あるので個人で訳してお楽しみください)

[First Girl]
I think about that day
あの日のこと考えてる
I left him at a Greyhound station
彼をグレイハウンドの駅に置き去りにした
West of Santa Fé
サンタフェ西部の

We were seventeen, but he was sweet and it was true
私たちは17歳だったけど、彼は優しくて愛は本物だった
Still I did what I had to do
それでも行かなきゃいけなかった
'Cause I just knew
だってわかってたから

Summer: Sunday nights
夏:日曜日の夜
We'd sink into our seats
座席に身を沈める私たち
Right as they dimmed out all the lights
全部の明かりが弱められたとき
A Technicolor world made out of music and machine
音楽と機械でできたテクニカラーの世界が
It called me to be on that screen
私をスクリーンへ誘って
And live inside each scene
この世界で生きるように言うの

[First Girl & First Man]
Without a nickel to my name
無一文だけど
Hopped a bus, here I came
バスに飛び乗ってここまで来た
Could be brave or just insane
勇敢だったのか正気じゃなかったのか

[First Girl, First Man & Second Man]
We'll have to see
成り行きを見守るしかない

[First Girl]
'Cause maybe in that sleepy town
だってきっとあの退屈な街で
He'll sit one day, the lights are down
いつか彼が座席について、明かりが落とされる
He'll see my face and think of how he...
彼は私の顔を目にするの、そして思いを巡らすでしょう

[First Girl, First Man, Second Man & Dancers]
...used to know me
彼の知ってた私の姿に

[All] (Chorus)
Climb these hills
丘を登って
I'm reaching for the heights
私は高みに手を伸ばす
And chasing all the lights that shine
輝く光を追い求めてる
And when they let you down
落ち込まされたとしても
You'll get up off the ground
きっとまた立ち上がれる
'Cause morning rolls around
だってまた朝が巡って来て
And it's another day of sun
輝く日がやってくる

[Young Man]
I hear 'em ev'ry day
いつも耳にする
The rhythms in the canyons
峡谷のリズム
That'll never fade away
薄れることはない
The ballads in the barrooms
バーからのバラード
Left by those who came before
先人たちが残したもの
They say "you gotta want it more"
それらは言うんだ「もっと求めなくちゃ」って
So I bang on ev'ry door
だからあらゆるドアをたたいてく

[Second Girl]
And even when the answer's "no"
もらった答えが「ノー」だとしても
Or when my money's running low
お金が底を尽きそうだとしても
The dusty mic and neon glow
埃をかぶったマイクとネオンの光
Are all I need
それだけがあればいい

[Young Man]
And someday as I sing my song
いつか自分の歌を歌う日には
A small-town kid'll come along
田舎町の子どもが聴きにやって来る

[Second Girl & Young Man]
That'll be the thing to push him on and go go
そう考えるだけでどこまでも前進できるんだ

[All] (Chorus)

[First Girl]
And when they let you down
落ち込まされても
The morning rolls around
また朝が巡ってくる

[All]
It's another day of sun
新しい輝く日がやってくる
It's another day of sun
It's another day of sun
It's another day of sun
Just another day of sun
It's another day of sun
Another day has just begun
新しい日がたった今始まった
It's another day of sun

It's another day of sun

--------------

まず思ったのは、曲調は一貫して明るいのにどことなく寂しさというか、虚無感が感じられること。むしろ全体を通して明るくキラキラした曲調を貫いているからこその虚しさと言っても良いかもしれません。

作曲を担当したジャスティン・ハーウィッツはTIME誌にこう語っています。

The opening number is a perfect example of that dichotomy, because on the face of it it’s a very exciting, happy song, but there’s a lot of melancholy in it as well.
オープニング曲はまさに二項対立の良い例だよ。だって表面的にはとてもワクワクするハッピーな曲なのに、同時に多くのもの悲しさも内包しているんだ。

続けて引用。文中のポールとは作詞担当のジャスティン・ポールのことです。

"What Damien inspired us to capture was that there’s this difference between L.A. and New York," Paul explained. "In New York, you grind and grind to pursue your dreams and accomplish what you’re hoping to accomplish, and you get up the next day and it’s muddy and gross and the snow is just turned to black ice."
"デミアン(監督)が僕らにとらえさせたのはロサンゼルスとニューヨークの違いなんだ。"ポールは説明する。"ニューヨークでは、身を粉にして夢を追いかけ成し遂げたいことを成し遂げようとする。それで次の日起きたら外は泥だらけで汚くて、雪は薄氷に変わってるんだ。"

Meanwhile, L.A. may also be a constant struggle, but it’s also constant blue skies. “You pursue that dream, and you go to bed and get up the next day, and it’s a gorgeous day," Paul says. "It encourages you in one breath, and in another breath doesn’t acknowledge that you just failed miserably. You wake up and it doesn’t match your mood. It’s a bright and shiny day. And you’re like, 'Wait a second!”
一方で、ロサンゼルスでも絶え間ない奮闘があるだろうが、同時に青空も絶えず続く。"夢を追いかけ、眠りについて翌日起きたら素晴らしく天気のいい日が待ってるんだ。"ポールは言う。"それは一息に君を勇気付けることもある反面、無残に失敗した君のことなんてお構いなしだ。朝起きた時の天気が自分の気分と一致してないんだ。輝くような晴れた天気を見て「ちょっと待てよ!」ってなる。"

雨の降らない街として有名なロサンゼルス。劇中でミアも言っていたように、そこには素晴らしい可能性がいっぱいあるのに、オーディションではくだらない理由で邪魔をされるわ受けに来てる子は全く同じ格好してる上に自分より美人だわで挑戦すればするほど心が折れる現実があります。それでも次の日になると太陽が輝き、青空が広がっている。そして再び自分も輝く光(the lights that shine)を求めていつ終わるかもわからない挑戦を始める。どれだけ拒絶されて惨めな気分になってもお金が底をつきそうでも、そんなもの関係なく朝起きればまた別の輝かしい一日が始まっている...。
...気が狂いそう。
でもこんな観客の気持ちも置いてきぼりにするように、この曲は最後まで明るく希望に満ちた曲調を貫き通します。ロサンゼルスの青空が夢追い人の気持ちを置いてきぼりにし輝き続けるように。

--------------

映画観てから気づけたこと。この曲には主役の二人どちらも出て来ませんが、この曲の歌詞は伏線としての機能も果たしていたんですね。最初の女性は自分の物語として「憧れ続けた夢のためにサンタフェに愛する恋人を置いて来た、いつかスクリーンで私を見てかつての私を思い出すでしょう」と語り、これは後のミアの物語に重なります。

ちなみに、サンタフェはロサンゼルスから約850マイルの距離に位置するニューメキシコ州の都市で、ネイティブ・アメリカンの伝統的な文化が今でも色濃く残っている特殊な街みたいです。レントの歌にも出てきますよね。サンタフェからアルバカーキニューメキシコ州最大の都市)までは車で1時間の距離です。
・・・そしてアルバカーキと言えば??
そうです。ブレイキング・バッドです。よろしくお願いします。

www.breakingbad.jp

話が逸れました。外から見るととっても魅力的で観光に訪れてみたいと思わせるようなサンタフェですが、そこで育ち大都会でスターになることを夢見た女の子の目にはただの活気のない街(sleepy town)に映るんでしょうね。

これも余談ですが、二文目にあるグレイハウンドというのはアメリカで100年以上続いている格安長距離バス会社のこと。貧乏な人たちに優しいです。さっき調べたらサンタフェからロサンゼルスまでは片道18時間で31〜55ドルくらいでした。やっすい。サンタフェからロサンゼルスまでは、だいたい青森から広島までと同じくらいの距離です。たぶん。

最初のサビが終わった後にソロを歌うのは、音楽に傾倒している男性。おそらく音楽の中でも特にジャズでしょう、セブのように。ジャズへの無関心/嫌悪という現実を突きつけられながらも過去の「偉人」と呼ばれるような人たちが作り上げた音楽に背中を押され、あらゆるドアを叩いてチャンスを掴もうとします。

いつか自分がパフォーマンスする側になって「田舎町の子ども」が来てくれたなら最高だ、みたいな歌詞には、劇中のミアが思い起こされます。 ワーナーブラザーズスタジオのカフェで働いていた時のミアはまだ大女優に憧れる「田舎町の子ども」でしたが、のちに自分が「大女優」側に立ち、かつてそこで見た憧れの女優の言動をそのままなぞります。もしかしたらその時対応した店員はミアに憧れてロサンゼルスに出て来たのかもしれません。そして彼女もまた夢を叶えて新たな「アイコン」になろうと奮闘しているのかも。一つだけ言えるのは、彼女の夢が叶っても叶わなくてもロサンゼルスには変わらず太陽が昇り、輝くような一日が訪れるということ。

 

そんな感じでした。いい曲だ〜〜〜〜! 

 

Ost: La La Land

Ost: La La Land

 

 

22ジャンプストリートの特典映像が面白すぎるって話

映画 コメディ

買いました、「22ジャンプストリート」のブルーレイ。

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この映画自体を初めて観たのは2014年だと思うんですが、本編だけで満足しすぎてネット上で感想を漁ることすらしなかったので、ブルーレイ版にこんなに特典が入ってるの、知りませんでした。めちゃくちゃ好きな映画なだけに情報収集力のなさが恥ずかしい限りですが、まあbetter late than neverってやつですよ(英語の格言使っとけば頭良く見えそうという安い発想)。

「22ジャンプストリート」という映画

特典の話がしたいので映画本編の詳しい話なんてしません。この映画は予備知識なんて何にもいらないし何にも知らないで観るのが一番楽しいと思うので観たことなくて笑いたい気分の人は何も考えず観てみればいいと思います。旧作料金で借りれるし。私は記憶を消してもう一回観たい。
ただ「22ジャンプストリート」は「21ジャンプストリート」の続編で、話も一応繋がってるので順番通りに観た方がいいとは思います。私は「22ジャンプストリート」の方が好きですが、「21ジャンプストリート」も決して惰性で観るような映画ではないです。傑作でした。

監督はフィル・ロードとクリス・ミラーの二人。彼らが監督を務めた映画はまだ4本しかないんですが(脚本やプロデューサーを務めたものは他にもあります)、その4本全部がもれなく面白い。私は2014年に「レゴムービー」を映画館で観て感動した勢いで「くもりときどきミートボール」(2009)「21ジャンプストリート」(2012)「22ジャンプストリート」(2014)の順で続けて借りて観ました。確か。この4本ですっかりシャブ漬けにされたのでもう記憶とか定かじゃないです。快楽しかない。
くもりときどきミートボール」の特典はツタヤのDVDにも収録されていたから一通り全部見て、それもものすごく面白かった記憶があります。映画内で主人公がヒロインをゼリーでできた城に招待するシーンがあって、本編では全く語られないけど、この城は主人公が中のゼリーを食べていくことで形作った、みたいな話が特に印象的でした。

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背景のゼリーに刺さってる銀色の細い物体、全部スプーンなんだそうです。本編観てる時は全然気付きませんでした。ここはまだ工事中だったんですね。

あとなんか監督二人が「映画ってこうやって作るんだよ!」とかなんとか言いながら本にひき肉とかを挟んでいく頭おかしい特典も入ってたような気がする、、現実かな、、、。

ちなみにこの監督コンビは現在スターウォーズのスピンオフ(若きハン・ソロの物語)を絶賛撮影中です。楽しみでしょうがない。どんな映画になるんだ。

 

「22ジャンプストリート」のブルーレイ特典

「22ジャンプストリート」の特典の話ですよ。どんなに嫌なことがあっても、これが存在する世界線に生きていることを思い出せばこの世界も捨てたもんじゃないなって思える気がします。ちょっとは。

ブルーレイ特典に含まれるのは以下のものです。
○監督・キャストによる音声解説(英語のみ)
○未公開シーン
○製作の舞台裏
○エクステンデッド・シーン:ジョーク集
○エクステンデッド・シーン
○エクステンデッド・シーン:シリアスバージョン
○ズーク&マクエイドの売り込みビデオ
ジェンコの開脚

いくつか抜粋して内容紹介&感想をば。


エクステンデッド・シーン:シリアスバージョン

私はこれの内容を知って「買わなきゃ...」って思いました。最初に差し込まれている説明文をそのまま載せます。

コメディは外国でヒットしないので両監督は本作を犯罪ドラマに編集し直せと命じられた。笑えるシーンをすべてカットした結果9分30秒の短編映画が完成した。

もう既に面白い。2時間ぐらいあった映画が本当に9分30秒になっててガンガン話が進むしエンディングも全然違います。メルセデスなんて全カットされて1秒も出てきません。いるだけで面白いからね、メルセデス。しかも真面目なシーンだけをつないだからシリアスな映画になってるかというと全然そんなことなくて、絶妙な編集で結果的にめちゃくちゃ笑える映画になってるという。最初の密輸入を暴こうとする場面とか、セリフ喋ってるシーンがカットされてるのでお互いに何も言わずただ見つめ合う映像が流れます。いろんなアングルで。で、突然「あいつら警察だ!」って正体がばれる。そんなシーンの連続でほんといい加減にして欲しい。胃がよじれる。


未公開シーン

未公開シーンが盛りだくさん。特典として収録されてる分だけでも多いのに実際にはもっとありそうな口ぶりで、アドリブとかを入れすぎて「マイケルベイ監督の『アルマゲドン』レベルにフィルムを使った」みたいなことを言ってました。「上映時間長い方がアカデミー賞にノミネートされやすいんじゃない?」とかも。

刑務所にいるウォルターズ先生を訪ねるシーンなんて、本物の刑務所に行って「ロブ・リグル(ウォルターズ先生)がふざけるのを4時間撮った」そうです。実際に使われた時間は7分にも満たないのに。「ジョナ・ヒルチャニング・テイタムが笑ってない映像をを選ぶのに苦労した」とも言ってました。エクステンデッド・シーンでこの場面のカットなしの収録の様子が見られるんですけど、本当に数秒ごとに誰かが笑っては演技を中断させていて、編集の力ってすごいんだなって思いました。

あと、ルースター役のジミー・タトロに「ドリトスの袋を開けようとし続けてくれ」とだけ頼んで、すごく開けづらいよう袋に細工をして彼に自由にやらせた、っていう映像も入ってて、それが超ツボでした。GIF画像にして欲しい。


ジェンコの開脚

その名の通りチャニング・テイタム演じるジェンコの開脚チャレンジ。超バカバカしくて最高に面白い。本編の内容とは一切関係ありません。

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音声解説

音声解説は英語音声だけで字幕が付いてないのがケチだなって最初思ったんですが、見てみるとこの音声解説、監督2人と主役2人の計4人でやってるんですよ。4人が同時に喋ったりするわけですよ。字幕、、つけられないのも無理ないのかなとか思っちゃいました。そんなん画面字で埋まるわ。まあ単に予算とかやる気とかの問題かもしれないしほんとの理由は知りませんけど。

この音声解説はすごくアットホームな雰囲気で、4人が楽しそうに談笑しながら進みます。
以下は聞き取れた中で個人的に面白かったところの一部。後で少しずつ足していくかもしれません。


*一番最初の自己紹介

クリス・ミラー:Hey, I'm Chris Miller.
フィル・ロード:I'm Phil Lord.
(画面にSONYという文字が出て音楽が流れ始める)
ジョナ・ヒル:I'm Sony!
チャニング・テイタム:I'm music!

自由か。

 
*咳の話

「劇場版ではソニーのロゴが映るちょっと前に小さな咳が後ろのスピーカーから流れるようにした」っていう監督の裏話が最高でした。ジョナ・ヒルも言ってたけど「天才か?!」って感じ。絶対スピーカーからの音って気づかないよ...。劇場公開されてない日本では関係ないんですけどね!

ちなみに、家で観た人が「誰かこの家にいる」と思ったらいけないからブルーレイ版には収録されてないそうです。自分ちで知らない人の咳聞こえてきたら怖いもんね。 


*即興

大学の詩の朗読会でシュミットが突然ステージに上げられて即興で詩を披露をしなければいけなくなるシーン。ジョナ・ヒルは「このシーンの収録は恐ろしかった」と言っています。なぜなら監督たちは彼に何も与えず、出した指示は「あそこに立って、面白いこと言って(go there, be funny)」。鬼か。
ジョナ「スピーチが居心地悪くなるくらい上手くいかなくてだんだん胃に不快感が広がってくることってあるでしょ。僕はその気分をずっと味わってた。」(中略)「ピ、プ、ピ、、これ普段でも使ってるんだよね。言うことが何も思いつかないときとかに(笑)ほんとに居心地悪かった(笑)」


*オフィスの例のシーン

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本編内屈指の傑作シーン。チャニング・テイタムのアイデアだったんですね。監督たちに「思うんだけどさ、ただ椅子に座って反応するだけじゃなくて、立ち上がってはしゃぎたい(get up and go crazy)!」って提案したみたいです。ありがとう。

21ジャンプストリートを観るまでチャニング・テイタムって「超マッチョで、セクシーな男ナンバーワンに選ばれたこともある人気俳優」くらいの認識で特別興味もなかったんですけど、今ではすっかりファンですよ。コメディセンスがありすぎる(映画内の"my name is Jeff"シーンも最高でした)。他にもいろんなコメディに出ていただきたいものです。


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紹介したのはほんの一部でまだまだ面白い話/映像が詰まってるのでこの映画が好きな人は、ブルーレイ、買って損はないと思います。そこまで高くないですし。本編で満足してたのにさらにこんなに楽しませてくれてありがとうって感じでした、個人的には。

 「21ジャンプストリート」と二枚組で売られているお得パックもあります。ただ「21」の方には特典が入ってないみたいなのでお気をつけください。

 特典が全部含まれてる「21ジャンプストリート」のブルーレイって日本では売ってないんですかね。調べ足りないだけで売ってるのかな。もし見つけたら贈ってください教えてください。

自己発見と自己受容 - Fun Home

ミュージカル

半年くらい前に観ました。

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おおまかなこと

"Fun Home"は2015年4月にニューヨークはブロードウェイにてオープンし、トニー賞12部門ノミネート、作品賞を含む5部門受賞を果たしたミュージカル。2016年9月に閉幕し、現在は米国でナショナルツアーを行っています。
このミュージカルはユニークな点がたくさんあるのですが、舞台を囲むように客席が並んでいる劇場だったのも特徴的でした。どこの席からもステージがよく見え、最前列なんて俳優と同じ目線で、手を伸ばせば触れるくらいの距離で劇を観ることができます。

 

劇場の様子がよくわかる動画

www.youtube.com

 

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観客席とステージの境目はあってないようなもの。

 

こんな話(劇中曲"Welcome to Our House on Maple Avenue" アリソンの台詞より)

My dad and I both grew up in the same small Pennsylvania town
And he was gay.
And I was gay.
And he killed himself.
And I...became a lesbian cartoonist.

父と私は同じペンシルバニアの小さな町で育ち、
父はゲイで、
私もゲイだった。
父は自殺し、
私は・・・レズビアンの漫画家になった。

もう、掴み、バッチリ。唐突すぎて観客席からも「え、何それ」って感じで笑いが起きるんですけど、突拍子もないようでいて実はこれ、本当の話を元にしているんです。
Fun Homeは2006年に発売された同名の漫画を原作にしています。著者はアリソン・ベクダルという人で、この漫画は彼女の歩んできた人生の回想録となっています。ミュージカルでは、父親が亡くなった年齢と同い年になったアリソンがFun Homeという漫画を生み出す過程で、父親が強い権力を持つ家庭で過ごした子供時代と自分のアイデンティティを確立し外の世界を知った大学生時代を断片的に振り返り、自らキャプション(漫画でいう四角で囲まれた説明文のようなもの)をつけて整理していく姿が描かれます。
...こんな説明で意味分かりますかね。観客は次々と過去を振り返っていくアリソンの頭の中を覗き込んでいるような感じです。ステージにはアリソンの記憶が映し出され、「今」のアリソンが過去の出来事や感情を一つ一つ解釈して漫画のコマに落とし込んでいきます。お父さんがアンティークを集めては博物館のようにしていた家、大学生の時にお父さんが送ってくれた本、ニューヨークへの家族旅行、最後のドライブ、、、様々な思い出を思い返し「あれってこういうこと?」と答えを探し出そうとします。

ちなみに"Fun Home"というのはベクダル家の経営する"Funeral Home(葬儀屋)"の家族間での愛称。とても「楽しい」とは言えない家業と「楽しい」という一言では片付けられなかった家庭への皮肉になっています。この感じちょっと映画「アメリカン・ビューティー」っぽいなと思ったり。「父親の死」という「オチ」を最初に言ってしまう構成も。まあ内容は全然違いましたけど。

 

ちょっとした感想

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上の絵は、グッズ売り場で売られていたTシャツにプリントされているもので、ショーを観た女性がアリソン・ベクダルだと思われる人物に感想を伝えている様子が描かれています。フキダシには"THAT WAS EXACTLY MY FAMILY! BUT TOTALLY DIFFERENT..."と書かれていて、もう本当にこのセリフが鑑賞後の気持ちを全部表してるな、と思いました。自分の持つ家族とは全然似てないんだけど、同時にそっくりだと共感しまるで自分の事のように感情移入してしまう、不思議な感覚に陥りました。最後劇場から出る時、年齢性別関わらず見渡す限りほぼ全ての人が目に涙を浮かべすすり泣いていたのも印象的でした。

また、悲しい話である一方で、ユーモアがふんだんに盛り込まれていて笑えるミュージカルになっていたのもすごく良かったです。後から振り返るからこそ分かる過去の自分の滑稽さとか、形は違えど誰もが経験するような恥ずかしい経験とかが笑いに昇華されていて、純粋に笑わせてくれるだけでなく、最後には「そんな自分も自分だよ」と言って受け入れてくれているような、なんだか温かい気持ちにもさせてくれました。

 

見どころ

大学時代のアリソンがとにかくかわいい。
もちろん他にも見どころ、数え切れないほどあります。でも、とにかく大学生アリソンがかわいかった。彼女をチャーミングという言葉の定義にしてもいいくらい。魅力に溢れてて人間的で、かわいい。ほんとに。

セリフの一例。

Alison: I did it!
アリソン:やったよ!
Joan: Did what?
ジョーン:やったって何を?
Alison: I told my parents.
アリソン:両親に言ったの。
Joan: Told them what?
ジョーン:何を言ったの?
Alison: That i'm a lesbian
アリソン:私がレズビアンだってこと
Joan: Oh. How are they taking it? What do they say?
ジョーン:ああ。どんな感じだった?なんて言われた?
Alison: Oh. Nothing. I just put it in the mailbox just now.
アリソン:何も。ついさっきポストに投函したとこだから。

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(カミングアウト後、ジョーンにレズビアンの集会に誘われて)
Alison: I don't know if I fit in.
アリソン:なじめるか分からない。
Joan: With who?
ジョーン:誰に?
Alison: The lesbians. The real lesbians. You know what I mean. They're political and socially conscious and- Real lesbians.
アリソン:レズビアンたちだよ。本物の、レズビアンたち。意味分かるでしょ。彼女たちって政治に詳しくて社会的意識が高くてー本物のレズビアンたち。

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大学時代アリソンを演じるEmily Skeggsがお話ししながらお菓子作る動画。かわいい。

www.youtube.com

 

"Ring of Keys"という曲

今日の一曲。Telephone Wireという曲も大好きなのでそれと迷ったのですが歌詞全部書き出してたら長くなっちゃう上に涙が止まらなくなるのでやめます。静かに一人で聴いてください。電車の中とかで聴いちゃだめだよ。
"Ring of Keys"はトニー賞でも歌われた曲で、私はこのパフォーマンスを見て即アルバムをiTunesストアで購入し結果的にニューヨークまで観に行くことになりました。少女時代のアリソンを演じるシドニー・ルーカスという女の子が一人で歌い切るのですが、繊細かつパワフルな彼女の演技に心震えます。

www.youtube.com

以下、歌詞(載せているのはアルバムに収録されている部分だけなので動画では最初のアリソンの語りがもうちょっと長いです) 

ALISON [Spoken] :
You didn't notice her at first but I saw her the moment she walked in
パパはすぐに気づかなかったけど私は彼女がお店に入ったその瞬間に目を奪われた
She was a delivery woman
彼女は配達員で
She came in with a hand cart full of packages,
荷物がたくさん乗ったハンドカートを押して入ってきた
She was an old school butch.
彼女は昔ながらのブッチだった

SMALL ALISON:
Someone just came in the door.
誰かがドアから入ってきた
Like no one I ever saw before.
今まで見たことない誰か
I feel...
私...
I feel...
私...

I don't know where you came from
あなたはどこから来たのかな
I wish I did
知ってればいいんだけど
I feel so dumb.
私バカみたいね
I feel...
私...

[Chorus]
Your swagger and your bearing
あなたの堂々とした身のこなし
and the just right clothes you're wearing
あなたにぴったりなその服装
Your short hair and your dungarees
そのショートヘアにそのジーンズ
And your lace up boots.
その編み上げ靴も
And your keys oh
それにあなたのその鍵
Your ring of keys.
その鍵の束

I thought it was s'pposed to be wrong
それっていけないことだと思ってた
But you seem okay with being strong
でもあなたは強いままで平気そう
I want...to...
私も...
You're so...
あなたってとっても...

It's probably conceited to say,
自惚れてるかもしれないけど
But I think we're alike in a certain way
私たちってどこか似てると思うの
I...um...
私...あの...

[Chorus]

Do you feel my heart saying hi?
私のハートが挨拶してるのを感じる?
In this whole luncheonette
この広い食堂の中で
Why am I the only one who see you're beautiful?
私だけがあなたを美しいと思ってるなんて

[Spoken]
No, I mean
ううん、そうじゃなくて

[Sung]
Handsome!
ハンサム、ね!

[Chorus]

I know you
私あなたを知ってる
I know you
I know you

 

アリソンはお店に入ってきたこれまで見たことないタイプの女性に目を奪われます。「ブッチ(butch)」に対応する日本語が分からなかったのでそのままカタカナにしちゃったんですが、この言葉は「男っぽい女/レズビアン」のことを指し、普段は侮蔑語として使われることが多いみたいです。
この歌は決してアリソンがこの配達員の女性に恋をしたという内容ではなく、なりたい自分を見つけた、何て言葉にすればいいのかはまだ分からないけれど、自分のアイデンティティらしきものを認識したということ。それまでのアリソンは、女の子らしい服装や髪型をすることに嫌悪感はあるものの、そんな風に感じる自分が変でワガママなんだと思わされてきました。劇中でも「女の子は女の子らしくしないと周りから浮いてしまうよ。後ろ指さされて笑い者になってもいいのか?」とお父さんが言い、半強制的にアリソンにドレスを着せる場面があります。これはそのままお父さんが自分自身に言い聞かせて抑圧してきたような言葉なんだろうな、と思うと苦しくなるんですが、とにかくアリソンには選択肢がなかった。しかし、この女性が目の前に現れたことで、今まで存在すら知らなかった選択肢が与えられ、アリソンの「ありたい自分」は肯定されます。もしかしたら、こうした自己受容のきっかけになる出会いがあったかどうかが、アリソンとお父さんの運命の違いを決定づける分岐点の一つになったのかもしれません。

アリソンは途中何度も言葉に詰まってしまうのですが、中盤の"It's probably conceited to say"から始まる部分で、「一文目の"say"と二文目の"way"で韻を踏ませていて、聴き手に三文目にくるのが"gay"だと予想させる作りになっている」という解説を読んで「な、なるほど」と思いました。観客には次の言葉が分かるけれど、アリソンはまだこの自分を表す言葉を知らないから言葉が続かないんですね。

 

最後にインタビューから抜粋
(動画12:19頃〜。大人アリソン役Beth Maloneの言葉。)

(出待ちの)列に並んで今にも泣き出しそうな顔で「ありがとう、ありがとう」と繰り返す女の子にこう言ったの。「あなたの物語も語られる価値がある。他の人の物語のようにね。だから価値がないなんて思わないで堂々と自分の人生を生きなさい(live your life out loud)。あなたの生き方を見せて(live your life visible)、そうしたらあなたも誰かの灯りになれるから。」

www.youtube.com

 

アルバム、原作漫画(英語版日本語版も)、アマゾンで買えます。日本語版の原作漫画につけられているレビューが分かりやすくて最高でした。コピペしたい。
台本は多分ここで買えます。日本への送料含めて24ドルくらい?かな?デジタル版も探せばありそう。

 

社交不安を抱える人へのアンセム

ミュージカル

間違いなく今アツいミュージカル、"Dear Evan Hansen"。

観たくてたまらないけど「ちょっとニューヨークまでひとっ飛び」できる状況ではないので、公式サイトにて聴くことのできる"Waving Through A Window"という曲を中心に現在の自分の感情をだらだらと残しておくことにしました。

観てもない作品の予想妄想の他、下手な和訳なども多々含まれているのでお気を付けください。英語力と渡航費、ください。

 

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おおまかなこと

"Dear Evan Hansen"は昨年12月にニューヨーク・ブロードウェイにてオープンしたばかりのミュージカル。プレビューの段階から各メディアで絶賛されていて、公開されている歌曲も言うことないほど素晴らしい完成度のものばかり。登場人物は8人で、タイトルにもある通りエヴァン・ハンセンがこの物語の主役。

 

こんな話公式サイトより)

見せるはずのなかった手紙。
言うはずのなかった嘘。
手に入れられると夢にも思わなかった人生。
エヴァン・ハンセンはずっと望んでいたあるものを遂に手にしようとしている-社会に溶け込むチャンスを。

 ・・・まあざっくりしてますよね。公式サイト見たとき「これだけ?!」って思ったことは忘れない。ミステリアスで興味は湧くけど何もわからない・・・。

あるテレビ番組のインタビューで、主役エヴァン・ハンセンを演じるベン・プラットはショーについて訊かれたとき、こんな説明をしています。

「この作品は原作のない完全なるオリジナルストーリーで、孤独で社交不安を抱えている高校3年生の男の子の話なんだ。彼は亡くなった同級生と友達だったと嘘をついてしまったことで、「友達」として、他の人にはできない方法でその同級生の家族を癒す手助けをする状況に置かれる。同時にその家族はエヴァンが今まで手に入れることができなかった心地良い居場所を与えてくれるんだけど、この関係は全部一つの嘘を前提に成り立っているんだ。」

www.youtube.com

公式サイトにある「見せるはずのなかった手紙」というのは、エヴァンがセラピーの一貫で書いた手紙のことで、「親友から自分に向けられた手紙」として書かれているもの。この手紙が発端となり「エヴァンと死んだ同級生は親友だった」という勘違いが生まれてしまうみたいです。タイトルの"Dear Evan Hansen"もそのまま手紙の始まりの文と重なっています。

 

"Waving Through A Window"という曲

ここから本題。なんで私がこれほどまで観たこともないこのミュージカルに魅了されているかというと、もう「この"Waving Through A Window"という曲を聴いてしまったから」としか言えません。現段階で聴ける曲は他にも3曲ほどあってどれも本当に素晴らしいし、Geniusという歌詞サイトに上がっている全曲分の歌詞を読むだけでも涙がこぼれそうになるくらい感動するのですが、それでも、やっぱり、この曲なしには語れないんじゃないかと。一日一回以上は必ず聴いてます。大好きです。

 

米テレビ番組内で行われた"Waving Through A Window"のパフォーマンス↓

www.youtube.com

 

以下、歌詞と和訳
(一応訳してはみてますが韻もへったくれもない上に日本語力の無さが露呈してて気まずいので英語読める人は英語だけ読んでください。言うまでもないことですが何億倍も良い歌詞なので。)

 

I've learned to slam on the brake
ブレーキを踏んできた
Before I even turn the key
鍵を回す前に
Before I make the mistake
失敗する前に
Before I lead with the worst of me
一番嫌いな自分を見せる前に
Give them no reason to stare
じろじろ見られる理由を与えるな
No slipping up if you slip away
静かに立ち去ればヘマをすることもない
So I've got nothing to share
聞いて欲しいことは何もない
No, I got nothing to say
そう、話すことは何もない

[Pre-Chorus]
Step out, step out of the sun
太陽から遠ざかれ
If you keep getting burned
火傷を負い続けるくらいなら
Step out, step out of the sun
陽の当たらないところへ逃げるんだ
Because you've learned, because you've learned
今までそうやってきたんだから

[Chorus]
On the outside always looking in
外から中を覗く日々
Will I ever be more than I've always been?
いつかこの自分を超えられるのか
'cause I'm tap, tap, tapping on the glass
ガラスを叩き続けてるんだから
I'm waving through a window
窓越しに手を振って
I try to speak, but nobody can hear
絞り出そうとした声は誰の耳にも届かない
So I wait around for an answer to appear
だから答えが見つかるまで周りをうろつく
While I'm watch, watch, watching people pass
みんなが通り過ぎていくのを眺めながら
I'm waving through a window
僕は窓越しに手を振ってる
Oh, can anybody see, is anybody waving
Back at me?
誰にも見えてないの、誰か手を振り返してる人は?

[Verse]
We start with stars in our eyes
誰だって最初は目を輝かせて
We start believing that we belong
居場所があるって信じ込むんだ
But every sun doesn't rise
だけど全部の陽が昇るわけじゃない
And no one tells you where you went wrong
どこで間違えたかなんて教えてくれる人はいない

[Pre-Chorus]

[Chorus]

[Verse]
When you're falling in a forest and there's nobody around
Do you ever really crash, or even make a sound ×4
森で倒れて周りに誰もいなかったとき
本当に倒れたと言えるのか、音を立てたと言えるのか ×4
Did I even make a sound
僕は音を立てたのか
Did I even make a sound
僕は音を立てたのか
It's like I never made a sound
一度だって音を立てたことがないみたいだ
Will I ever make a sound?
僕が音を立てる日は来るのか?

[Chorus]

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「ミュージカルを構成している曲の一つ」という枠を超えた、普通にポップソングとしてかかってても不思議じゃないくらいキャッチーで完璧な曲なんじゃないかと思います。その一方で「ミュージカルの構成曲の一つ」としての役割もきちんと果たしていて、物語の主役を担うエヴァンの人柄、痛みが歌を通じて直に観客の心に響くようになっています。

ベン・プラットがインタビューでも言っているように、エヴァンは社交不安を抱えていて、うまく周りの社会に適合できないでいるキャラクターです。「人に話しかけたいし関わりたい、でも失敗して火傷するのが怖い、ヘマして傷つくくらいなら最初から人付き合いを避けよう、、僕だけみんなの輪の外にいるみたいだ、、でももしかしたら誰かが僕に気づいてくれるかもしれない、、」というような、誰もが少なからず経験したことがあるであろう感情が剥き出しになって歌われていて、もう、痛い、心が。

特に好きなのは、途中で4度も繰り返される
When you're falling in a forest and there's nobody around
Do you ever really crash or even make a sound
から始まる部分。最初何を言ってるのか私には全く理解できなかったんですが、これは有名な哲学的思考実験を元にしているみたいです。その思考実験で問われたのは、
"If a tree falls in a forest and no one is around to hear it, does it make a sound?"
というもの。日本語だと「周りに誰もいない森の中で木が倒れたら音はするのか」という感じでしょうか。

そしてこの問いに対する一つの結論は、木が倒れることで空気が振動し音波は発生するが、それを「音」として知覚する人間がいないため「音はしない」なのだそう。

この問いかけは"Dear Evan Hansen"という作品の根幹にあるテーマとも密接に結びついていると思われます。

歌詞に戻ると、このミュージカルでは「木」を「人」、もっと言うと「エヴァン」に置き換えています。最初に載せたポスターからも分かる通り、エヴァンは左腕にギプスをはめているのが特徴的で、これは「木から落ちて腕を折った」ためだということが劇中で明らかになるみたいです。先ほどの一節(When you're falling in a forest and there's nobody around / Do you ever really crash or even make a sound)では「周りに誰もいない森で倒れたとき、本当に倒れたと言えるのか、音がしたといえるのか」という一般論を展開し、次の節では「自分は音を立てたのか」(Did I even make a sound)とエヴァンが彼自身に問いかける形になっています。

木から落ちたんだからそりゃもちろん枝が折れる音なりうめき声なり何かしら音は立てたでしょう。しかし、先ほどの思考実験に当てはめると、周りにその音を知覚する人間がいなかったらその音は存在しないことになります。これってとても怖いことなんじゃないでしょうか。木から落ちたときの音なんて誰にも聞かれてなくてもかまわない、腕が折れたくらいなら大したことないと思うかもしれません。しかし、周りに音を認知する人間がいないと音は存在しないというならば、人付き合いを避け続けた結果、周りに彼を認知してくれる人間がいないエヴァンは彼自身「存在しない」ということになります。

"Did I even make a sound"という台詞は「木から落ちたときに自分は音を発したと言えるのか」という、特定の状況下での問いになっていますが、それに続く"It's like I never made a sound"では、「僕は一度も音を発したことがないんじゃないか(自分は存在してるといえないんじゃないか)」と、エヴァンが自分の生き方を振り返る形になっています。そして最後、"Will I ever make a sound"「僕がこれから音を立てる日はくるのか(社交不安を克服して人と関わり合うことができるのか)」と、社会に認知されないまま、存在しないまま自分はこれからも生きていかなければいけないのかもしれないといった未来への不安感を歌い出しています。ここで今まで盛り上げてきたバックミュージックをピタッと止める演出も上手い。憎い。

 

ソーシャルネットワークが発達し誰もが誰かと常につながり評価を下し合うこの時代。社会の輪に入り込みたくても入れない、社交不安を抱える人の心の叫びをそのまま体現したような、そんな曲です。

 

Dear Evan Hansen公式サイトでは"Waving Through A Window"に加え、"Only Us"というデュエット曲がクリアな音質で聴くことができます。無料です。神はいます。

アルバムはダウンロード版が2月3日、CDが2月24日発売予定となっています。

ブログについて

今興味のあること、観た映画のこと、最近はまってることなどを日記代わりに記録していけたらなと思ってます。

ブログタイトルはビートルズの"Because"という曲から。深い意味は特にありませんが、この曲、大好きです。この曲がエンドロールに使われた映画「アメリカン・ビューティー」も、大好きです。そんな奴です。空を舞うビニール袋を見たらつい立ち止まって目で追ってしまう、そんな奴です。よろしくお願いします。